グエン・クオック・アイ・ニーさん(女性) は7日15時ごろ、ホーチミン市1区のチャンニャットズアット通りでビナサンタクシー[VNS]のタクシーを降りた。しばらくしてから、車内に現金1億1000万VND(約59万8000円)を置き忘れたことに気付き、車両番号も運転手番号も覚えていなかったものの一縷の望みにかけてVNSへ問い合わせたという。
(C) dantri 運転手(左)とニーさん(右) |
その頃、ニーさんを乗せていたタクシーの運転手レ・フイ・クアンさんは、日本人乗客を乗せて同市1区のグエンディンチエウ通りを走行していた。その乗客が座席に置き忘れられていた袋を発見し、運転手に手渡した。
クアンさんは「袋を受け取った時、その中に現金が入っていたとは知りませんでした。その時ちょうど女性が忘れ物をしたという無線が入り、経路と時間から手元にある袋がまさにその忘れ物だと確信しました」と語った。クアンさんは急いで会社に戻り、大金の入った忘れ物の袋はその日のうちにニーさんの元へ無事返還された。
なお、同市では最近、タクシー運転手による窃盗事件もたびたび発生している。先般も日本人乗客が同市1区でタクシーを降りようとすると、運転手は「運賃を計算するから」と言ってその乗客の携帯電話を借り、外で待つよう乗客を先に降ろして、携帯電話を持ったまま走り去ったという。