バイタク運転手の大学生、乗客が忘れた160万円を返却し話題に

2017/10/27 02:23 ICT配信

 スマートフォン向けバイクタクシー配車サービス「グラブバイク(GrabBike)の運転手としてアルバイトをしているハノイ市の大学生が、乗客の置き忘れた3億2000万VND(約161万円)を本人に返却したことで話題となっている。

 注目を浴びているのは、ハノイ電力大学機械工学部在籍中のブー・フイ・カンさん(男性・22歳、紅河デルタ地方ナムディン省出身)。カンさんは20日午前、ハノイ市ミーディン地区からハイバーチュン区とロンビエン区を結ぶビントゥイ橋付近の銀行前まで男性客を乗せた。男性客は銀行で用を済ませると、バイクのシート下収納スペースに袋を預けた。

 しかし、カンさんも男性客も袋のことをすっかり忘れてしまい、男性客はカウザイ区チャンズイフン(Tran Duy Hung)通り180番地の路地でバイクを降りた。カンさんはタインスアン区にある自分の部屋に戻って昼食を取った後、午後の仕事に出る際にようやく男性客の忘れ物に気がつき、更に袋の中に大量の現金が入っていることを発見した。

 袋を忘れた男性客は配車アプリを使わず路上でカンさんを拾ったため、カンさんは男性客の連絡先もわからず、ドンダー区クアンチュン街区警察に忘れ物を届け出ることにした。

 現金を置き忘れたレ・クアン・タンさん(男性・36歳)は、当日深夜0時ごろに姿を現し、無事に忘れ物を受け取ることができた。タンさんによると、現金は従業員に支払うためのものだったといい、カンさんの親切に深く感銘を受けた。

 カンさんの両親は農民で、農閑期は建設労働者として出稼ぎをして生計を立てている。カンさんは経済的な余裕もないが、「この大金を忘れた人がどれほどの苦境に立たされるかを考えた」と話した。そんな彼は、タンさんからの報酬も断り、「父に褒められたことを光栄に思う」と喜びを語った。

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