テト(旧正月)の連休中に西北部地方ディエンビエン省ディエンビエン郡で発生した女子大生強姦殺人事件に関連して、同省警察は25日、被害女性の母親であるチャン・ティ・ヒエン容疑者(44歳)を逮捕した。
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ヒエン容疑者は同省の麻薬密売ルートに関与した疑いが持たれており、同ルートの中で「重要な役割を果たしていた」とされる。
女子大生強姦殺人事件は、テトで里帰り中だったDさん(当時22歳)が、母親であるヒエン容疑者が売る鶏を配達する途中で拉致され、強姦・殺害されたもの。Dさんは容疑者1人の自宅とトラックの車上で複数人によって強姦された上、鎖で首を絞められて殺害された。
警察が事件から2か月後の4月に主犯格として逮捕したビー・バン・トアン容疑者は、Dさんの拉致を指示した理由について「Dさんの母親から借金を回収するため」と供述している。
トアン容疑者の妻ビー・ティ・トゥー容疑者(37歳)も麻薬密売容疑で既に逮捕されている。トアン容疑者夫妻は麻薬密売で悪名が高く、いずれも前科がある。
ヒエン容疑者は養鶏で生計を立てていたが、近年急に裕福になった。Dさんの父親は麻薬中毒者で、地元当局から監視を受けている。警察はヒエン容疑者とトアン容疑者らとの関係性について捜査を急いでいる。