2019年のテト(旧正月)の連休中に西北部地方ディエンビエン省ディエンビエン郡で発生した女子大生強姦殺人事件で、同省人民裁判所は29日、被告9人のうち6人に死刑判決を下した。裁判は同省ディエンビエンフー市の運動場に傍聴席6000席を設けて行われた。
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この事件は、テトで里帰り中だったC・T・M・Dさん(当時22歳)が、母親が売る鶏を配達する途中で拉致され、複数人から性的暴行を受けた末に殺害されたというもの。主犯格であるビー・バン・トアン被告(男・37歳)は仲間と共謀しDさんを拉致した後、メンバーの1人であるブイ・バン・コン被告(男・44歳)の自宅に監禁し、複数人がかりでDさんを何度も強姦した末に殺害、死体を隣の空き家に遺棄した。
今回の事件はDさんの実母がトアン被告に対し麻薬購入代金の支払いを渋ったことが発端となった。Dさんの実母は別の麻薬密輸密売事件で禁固20年の判決を言い渡されている。
裁判所は「悪質で更生の余地はなく、社会から永久に排除する必要がある」として、殺人罪と資産強奪目的拉致罪に問われていたトアン被告に死刑、殺人罪と資産強奪目的拉致罪、強姦罪に問われていたコン被告を含む被告5人にも死刑の判決を言い渡した。
強姦罪に問われていた被告2人は9年と10年の禁固刑、犯人蔵匿罪に問われていたコン被告の妻ブイ・ティ・キム・トゥー被告(女・44歳)は3年の禁固刑を言い渡された。