ホアビン省のソンダーセメント株式会社で放射性物質の紛失が発覚、科学技術省に報告が行われた。報告によると、同社は7月末に修理のため、セメント生産ラインの設備を解体、8月8日になってこの設備の中にあった放射性物質を入れた容器がなくなっているのに気づいたという。科学技術省は8月14日に放射性物質安全検査局のメンバーを現場に派遣し、立ち入り検査を行うと共に紛失した物質の追跡方法について協議した。
放射性物質の紛失は今年に入って2回目で、先頃危険物の管理強化に関する科学技術省通達が出された矢先の事件となった。今年5月26日には、ベトナム原子力エネルギー研究所付属の核エネルギー技術院で、清掃作業中に放射性物質を入れた鉄の容器が紛失している。