地場大手鉄鋼メーカーのポミナ鉄鋼(Pomina Steel)が、東南部バリア・ブンタウ省タンタイン郡第1フーミー工業団地にある自社工場で管理していた放射線源を紛失していたことが、6日の同省人民委員会の発表で明らかになった。
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紛失した放射線源は、同工場の生産ラインに設置されていた放射性同位体「コバルト60(Co-60)」の発生装置。線量率は10cm距離で2.5mSv/h(毎時ミリシーベルト)で、年間被爆許容量の1mSvを上回っており、人間の健康に悪影響を及ぼしかねないと見られている。
ポミナ鉄鋼によると、同社は3月25日、放射線源管理担当者の入れ替えに伴い業務移管を行った。その際に放射線源の紛失が発覚したが、前任者は紛失理由について説明できず、また同社が招集した緊急会合にも出席しなかったという。
同社は現在、同省警察及び科学技術局と協力し、紛失した放射線源の捜索に努めている。