北中部クアンビン省人民委員会にこのほど、同省ドンホイ市に住む退役軍人のレ・オンさん(80歳)から、リエントゥイ村というところにハムギー帝が黄金を隠した井戸がある、という情報が寄せられた。ハムギー帝はベトナムがフランス保護領だった1884年に即位したが、後に中部の山中でゲリラ活動を続けたとされる。
オンさんの情報によると、帝が黄金を隠した井戸は4カ所あり、深さは8メートルほど。ハムギー帝が軍を率いて近くを訪れた際に隠したのだと伝えられている。また、この辺りの土地からは、大量の黒い石や、外側が白い石、内側が黒い石で作られた像などが見つかっている。
10年ほど前には、フエから数人の男らがやって来てこれらの井戸を掘り、石を持ち出そうとしたが、地元の人民委員会に制止され、あきらめて帰ったこともあったという。