保健省によると、昨年1年間に全国で発生した食中毒事件数は248件で、患者数7329人のうち55人が死亡した。2006年に比べ患者数は2.7%増加したが、死者数は3.5%減少した。食中毒の発生現場は輸出加工区・工業団地の給食調理場が最も多く、次いで学校給食や路上の屋台など。
また、食品安全衛生基準を満たしているという承認を受けた食品関係の事業所は、全国で1300カ所しかなく、食品安全衛生について理解し実行している事業主は全体の半数にとどまっている。ベトナムには食品安全衛生検査に関するシステム化された組織がまだないため、食品添加物などの許容基準について統一された見解がないのが実情だ。