建設省がこのほど主催した建設分野の人材育成に関するセミナーで、同分野で働く公務員2万9230人のうち建設の専門教育を受けた職員は24.3%に過ぎないことが明らかにされた。
建設分野に携わる上級公務員の配置割合は、建設省0.95%、各省・中央直轄市建設局6.6%、郡レベル14.7%、村レベル77.75%となっているが、このうち大半を占める地方の末端機関で働く職員の都市建設管理能力の低さが問題となっている。
統計によると、都市建設管理を担当する上級公務員で建設の専門教育を受けていない職員は郡レベルで51%、村レベルでは83%に達するという。また、建設分野では優秀な人材が民間企業に流れているほか、知識ばかり豊富な管理職が余る一方で実務に長けた即戦力が不足する状況が続いている。