8日行われた「メコンデルタ地方における貧困者と女性の所得向上」をテーマとするセミナーで、農業農村開発政策・戦略研究所のダン・キム・ソン所長は、「メコンデルタ地方は農産物や水産物に恵まれているにもかかわらず、人々の生活水準はそれに見合った上昇をしておらず、一部ではさらに貧困化が進んでいる」と指摘した。
同地方の貧困世帯数は全国の17.8%を占めており、特にアンザン省、ティエンザン省などの重点農業地域に集中している。政府は支援政策の一環として農業訓練を実施しているが、その受講率は平均的所得を得ている世帯が40%であるのに対し、貧困世帯はわずか6%となっており、あまり効果が上がっていない。専門家からは、貧困者が働きながら農業訓練を受けられるような仕組みを整えるべきとの提案が出された。