ベトナム医薬学会のファム・ソン会長は、先ごろ開催された「ベトナム地域健康教育・ケア協会」の第1回大会で、ベトナム人の平均寿命は現在72歳で他の発展途上国に比べ高いレベルにあるが、裕福層と貧困層の間に平均寿命の差は認められなかったと明らかにした。ソン会長はその理由として、裕福層の健康ケアに関する知識がその経済レベルに見合っていないとし、裕福層の喫煙率や過度の飲酒の割合が依然として高いと指摘した。また寿命を引き下げる原因は、貧困層では主に感染症であるのに対し、裕福層は心臓疾患やがんなどの非感染症だという。