ハノイ市で10日と11日の両日開かれた「ドイツの汚泥除去技術利用研究」セミナーで、ドイツの各専門家はハノイ市中心部にあるホアンキエム湖の水質を浄化するためには湖底の汚泥約12万立方メートルを除去する必要があるとの研究結果を明らかにした。ホアンキエム湖水質改善プロジェクトはドイツ連邦研究教育省とベトナム科学技術省が共同で実施しており、現在実際に適用する技術の研究段階(第2期)に入っている。
このプロジェクトは、湖の底にたまった汚泥を取り除いて水の容積を増やすことで、湖の環境と生態系を安定させることを目的としている。今回のセミナーに参加したドクミン環境・新エネルギー社のレ・フン・アイン社長は、ホアンキエム湖は以前に比べ面積が小さくなりこれまで一度も汚泥の除去を行なっていないため、汚泥が湖底にたまりため池のような状態になっているとの懸念を表明した。