ベトナムコショウ・スパイス協会(VPSA)によると、2024年のベトナムのコショウ輸出量は前年比▲5.1％減の25万0600tに落ち込んだが、輸出額は同+45.4％増の13億2000万USD(約2060億円)で、過去最高を更新した。大幅な増加は輸出価格の高騰によるもの。

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　輸出先では、米国への輸出量が前年比+33.2％増の7万2311tで全体の28.9％を占め最大だった。以下、アラブ首長国連邦(UAE)が同+35.1％増の1万6391tで同6.5％、ドイツが同+58.2％増の1万4580tで同5.8％、オランダが同+35.2％増の1万0745tで同4.3％を占めた。

　2024年のコショウの平均輸出価格は1tあたり5280USD(約82万円)で、うち黒胡椒が前年比+49.7％上昇の5154USD(約80万円)、白胡椒が同+38.9％上昇の6884USD(約107万円)だった。

　2025年に入っても輸出価格は依然として高水準を維持している。特に、白胡椒の輸出価格は前年末比+16％、前年中頃と比べると+38％上昇しており、今年の輸出にとっての明るい兆しとなっている。