大手長距離バスのフタバスラインズ(Futa Bus Lines、Phuong Trang=フオンチャン)傘下で自動車製造を手掛けるキムロン・モーター(Kim Long Motor)は15日、タイのモビリティサービス企業であるキセッティモビリティ(KIJSETTHI Mobility)と共同で、同国バンコクにおいて自社ブランドバスの発表イベントを開催した。
![]() (C) Kim Long Motor |
ベトナムとタイの外交関係樹立50周年の節目に行われた同イベントでは、タイ市場向けに特別設計されたバスモデルが披露され、初日に早くも50台の受注を獲得した。
今回投入されたのは、長距離路線向けの12m級バス(42~44席)および都市部の路線や短距離輸送向けの7.9m級バス(21席)だ。全車両に中国のエンジンメーカーである玉柴(Yuchai)製エンジン「K11」を搭載し、燃料消費量は100km当たり19~21Lとなっている。
また、革張りシートやUSB充電ポート、車内監視カメラ、国際基準に準拠した非常口などを備え、安全性と快適性を両立させた。
キムロン・モーターのベトナム国内の工場では、自動化とデジタル管理を導入しており、ディーゼルバスの国産化率は90%に達している。電気バスの国産化率も現時点で60%となっており、2026年末までに90%へと引き上げる計画だ。
両社は4月に販売代理店契約を締結し、タイ全土でショールームや24時間体制のアフターサービス網を整備してきた。
今後のロードマップとして、第1段階で「ユーロ5(EURO 5)」適合車や電気バスの完成車(CBU)の輸出を進め、第2段階では現地で組み立てるコンプリート・ノックダウン(CKD)へと移行し、現地調達率50%以上を目指す方針を掲げている。2027~2030年には、タイをASEAN地域における戦略的製造・輸出拠点へと成長させることを目指す。
キムロン・モーターの車両は、北中部地方フエ市の自動車専門工業団地で生産されている。ASEAN自由貿易地域(AFTA)の物品貿易に関する協定(ATIGA)に基づく原産地規則を活用し、優遇税率を適用することで、東南アジア市場での価格競争力の向上と事業拡大を図る。







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