中部高原地方ラムドン省バオロック町人民委員会は7月28日、同町内の孤児・障害児・ストリートチルドレンの養護学校「ティアサン(光)」を解散処分とする決定を出した。
「ティアサン」は2002年にトー・トゥアン・アインという男によって設立されたが、この7年の間に設備の不備、医療責任者の不在、文化教育担当教員の不在、承認済み運営計画の不履行、無断の児童受け入れや転出などさまざまな問題が発覚していた。
また、複数の篤志家からかなりの金額の支援金を受け取っていたにも関わらず、子ども1人当たりの1日の食費はわずか2000ドン(約11円)にまで切り詰められていた。子どもたちは不衛生な環境で生活していたため、全身に疥癬(かいせん)があったという。さらに、子どものいない夫婦に2000万~2500万ドン(約10万7000~13万4000円)で子どもを売り渡していた事実も発覚している。
バオロック町警察が同校の立ち入り検査を実施した際には、校長をはじめとする教職員と子どもたち31人の姿は消えてしまっていたという。