飲酒者の97%がこれまでに出どころ不明の密造酒を口にしたことがある。このうち93%は密造酒を飲む理由として以前からの習慣となっていることや価格が安いことを挙げている。これは医療政策・戦略研究所が、ビール・アルコール飲料による健康被害防止に関する政策案への意見聴取会合で明らかにした調査結果。
同研究所のブー・ティ・ミン・ハイン副所長は「近年アルコール中毒で死亡する人の数が急増しており、ほとんどの原因は密造酒だ。酒の過剰摂取による健康被害を防止するための包括的政策のないことが最大の問題点だ」と指摘した。
一方、メコンデルタ地方ドンタップ省での新たな取り組みも紹介された。同省食品安全衛生支局が同省人民委員会に提案している「酒造村」の建設で、酒の品質管理を効果的に行い、地元産の酒ブランドを構築することを目的としている。