ハノイ市の酒場や大衆食堂では「地酒」と銘打った怪しげな酒が、1リットル当たり1万ドン(約37円)ほどの安値で売られている。ただし安いのには、それなりの訳があるようだ。16日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
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紅河デルタ地方バクニン省イエンフォン郡タムダー村のバン地区とダイラム地区では、キャッサバと工業用アルコールを使ってコメの酒を偽造している。10キログラムのキャッサバと工業用アルコール少々で14~15リットルのキャッサバ酒ができる。10リットルのキャッサバ酒に2リットルの水と化学甘味料少々を加えれば、格安偽造米酒の出来上がりだ。
ダイラム地区では道端で大きなドラム缶をよく見かける。これは偽造米酒を作る道具で、水とキャッサバ酒と芳香性アルコールを入れてかき回すという簡単な方法で大量の偽造米酒が作れるという。1日当たり約1万リットルが各地に出荷されている。
タムダー村人民委員会のブー・ディン・ミン副主席は、偽造米酒の噂は承知しているが明確な証拠がないとし、上級機関が介入してサンプル検査を行って欲しいと話している。