2011年3月に中部高原地方ダクラク省バンメトート市で、「世界コーヒー博物館」がオープンする予定だ。コーヒー大手チュングエングループが同省人民委員会の協力を得て実施するプロジェクトで、同博物館はバンメトート市の面積約50ヘクタールの土地に設置される。9日付ラオドン紙電子版が報じた。
同博物館では、入館者にコーヒーの歴史や地理、世界各地のコーヒーの入れ方、コーヒー文化の違いなどを理解できるようにする。チュングエン社はドイツのブルク・コーヒー焙煎博物館を買収し約1万点の史料を譲り受けており、これらを順次展示していく。また、土と石の博物館、植物博物館などを併設すると共に、交流活動・展覧会・コーヒーに関する学習会なども開催する計画という。
ダクラク省人民委のズオン・バン・キエット副主席は「我が省のコーヒー生産量は全国の4割を占めている。コーヒーのために何かできればと思っていた」と語った。ベトナム民族学博物館元館長のグエン・バン・フイ博士は「世界コーヒー博物館は独創的なアイデアだと思う。関心を持って応援している」と話した。
博物館のオープンに先立って、ホーチミン市1区グエンバンチエム通りにあるチュングエンのカフェでは、史料約100点が約1か月間展示される予定という。