ベトナムのすべての郡部が国家電力網からの電力供給を受けられるようになり、97.8%の村、95.4%の農村世帯が電気を利用できるようになった――。世界銀行(WB)ベトナム事務所のビクトリア・クワクワ所長が、9日にハノイ市で行われた「ベトナムの農村電化事業評価セミナー」で発表した。9日付ベトナムプラスが報じた。
これらの数字は、ベトナムの7つの省で実施された農村地域エネルギープロジェクトの影響評価研究結果として報告されたもの。クワクワ所長は、農村電化事業は教育普及事業と共に農村世帯の所得向上や健康増進に寄与していると高く評価したうえで、残りの約5%の農村世帯が電気を利用できるようにするため努力しなければならないと話した。
クワクワ所長はまた、この研究結果は政府と地方政府による今後の方針作成の参考になるとし、世銀側もこの結果を基に農村電化事業への支援を継続するかどうかを検討すると述べた。
ホアン・クオック・ブオン商工次官によると、政府は2020年までにすべての農村世帯が電気を利用できるようにすることを目標としている。