公安省環境犯罪防止警察局は4日未明、東南部ドンナイ省のロンタイン工業団地内にあるソナデジ排水処理施設が環境基準を満たしていない排水を、ドンナイ川に流れ込むバーチェオ運河に垂れ流している現場を摘発した。5日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
この施設は同省人民委員会傘下のソナデジ総公社が運営している。同施設には微生物を利用した排水処理システムがあるにもかかわらず、稼動させていなかった。調べによると、満潮時の川の水位が上がった時に汚水貯水池に川の水を引き込んで濃度を薄め、雨天や干潮時などに汚水を運河に排出していた。
同施設はロンタイン工業団地内の企業42社と排水処理契約を結んで、1日当たり9300立方メートルを処理することになっていた。5年間で約1400万立方メートルの汚水を垂れ流していたことになる。