ホーチミン市のFV病院で5日、中部高原地方ラムドン省ダラット市在住のグエン・ズイ・ハイさん(男性:32歳)の右足にできた、重さ82キログラムの腫瘍切除手術が行われ、10時間に及ぶ手術の末、腫瘍を完全に切除することに成功した。5日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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ハイさんの腫瘍は、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)の発症に伴うもので、最初の腫瘍は4歳のときできたという。腫瘍は成長するにつれて肥大し、17歳のとき右足の切断手術を受けた。しかし、4年後には再び腫瘍が再発、その後も拡大を続け、最終的には本人の体重の約2倍に相当する82キログラムという巨大な腫瘍となった。
執刀した米国の腫瘍切除手術の権威、マッケイ・マッキノン博士によると、ハイさんは術後1週間は集中治療室(ICU)で治療を続けることになるが、容態は安定しているという。なお、今回の手術費用は約2万ドル(約154万円)だが、病院側が請求した金額は、その6割程。手術費用はダラット市赤十字社の義援金および全国から集められた寄付金で賄われたという。