ホーチミン市にある複数の伝統工芸村が存続の危機に直面していることが都市研究開発センター(CEURDS)の調査で明らかになった。20日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
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調査によると、同市の伝統工芸村は65か所を数えるが、繁盛しているのは14か所、経営が安定しているのは13か所のみ。19か所は経営が不安定、14か所は閉鎖の危機に迫られ、5か所は既に閉鎖を余儀なくされたという。
典型的な例としては、「羽根はたき」を作っていた6区の伝統工芸村の閉鎖がある。この他、◇11区のかばん工芸村、◇4区の弦楽器工芸村、◇8区のござ工芸村、◇ニャーベー郡のわら細工工芸村、なども閉鎖の危機にある。
伝統工芸村の殆どは、◇原材料不足、◇需要の低迷、◇生産コストの増加、などの問題に直面している。その他、価格面で大量生産による商品に太刀打ち出来ないことや、収入の低さから若手職人の転職者が相次ぎ、慢性的な人材不足に陥っていることなども伝統工芸村の減少に繋がる要因となっている。