高さ20メートルの橋から落下しながらも、たくさんの風船を抱えていたおかげで奇跡的に助かった青年がいる。ザンチーなどが報じた。
(C) tiin.vn, 落下直後のトゥアンさん |
(C) anninhthudo.vn |
ドー・バン・トゥアンさん(24歳)は9月13日午後、仕入れた風船を売るため、妻をバイクの後部座席に乗せてハノイ市ロンビエン区へと向かっていた。4時頃ビントゥイ橋まで差し掛かったところで強風が吹き荒れるようになった。そこで仕方なく、先に妻にバイクで橋を渡ってもらい、自分は歩いて橋を渡ることにした。
橋の3分の2まで来たときのことだ。突如、強風に煽られたトゥアンさんは風船を飛ばされそうになったため、必死に自分の胸に引き寄せた。しかし、風は想像以上に強く、気付いた時には両足が宙を浮き、橋の防護柵を越えてしまっていた。そのまま20メートル下の地面に叩きつけられ、踵と背骨に重症を負ったが、命に別状は無いという。風船を抱えていた事で落下の衝撃が和らいだと見られている。
とりあえず命は助かったものの、トゥアンさんは失業中、妻は妊娠4か月の身重。家庭も貧しいため、6000万ドン(約23万円)という高額な治療費に頭を悩ませているという。