東北部トゥエンクアン省文化スポーツ観光局はこのほど、同省がタイ族の伝統歌謡「ハット・テン」を国家無形文化財に登録すべく申請手続きを行ったと発表した。26日付ベトナムプラスが報じた。
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「ハット・テン」は、同省◇チエムホア郡、◇ナハン郡、◇ラムビン郡で主に唄われている伝統歌謡。名前となっている「テン」は「仙(天の人)」という言葉から派生したといわれており、地元では「スリエン」とも呼ばれている。
現在、同省で唄われている「ハット・テン」は、主に儀式や祭礼などで唄われる伝統的な「旧テン」と、その旋律を残しながら現在の唄い手たちが新しく詩をつけた「新テン」に分類される。古くからの伝統をより色濃く残した「旧テン」は唄い手が少なく、このままでは失われる危険性が高いという。
同省は、伝統歌謡保存クラブを設立したり、地元の小学校で公演するなどして、「ハット・テン」の保存に努めている。