ソンチャイン水力発電所の地震影響評価に日本企業が参加

2013/03/22 07:05 JST配信

 昨年からマグニチュード3前後の地震が頻発し、多数のひび割れが発生して貯水停止となっている南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所の周辺地域で現在、ベトナムと日本のコンサルティング組織による地震に関する調査が実施されている。政府はこの結果を待って、ダムの貯水を再開するかどうかを判断する予定だ。20日付VNエクスプレスが報じた。

(C)VnExpress,Tri Tin
(C)VnExpress,Tri Tin

 建設省建設工事品質鑑定局のレ・クアン・フン局長によると、ベトナムの地球物理研究所と日本の応用地質株式会社(OYO)が周辺地域の地盤や地質を調査し、地震によるダムへの影響評価を行っている。調査は8月末までに完了する予定。

 フン局長は「幸いにも最近大きな地震は起きていない。10キロメートルほど離れた場所でマグニチュード3程度の地震があったが、ダムに影響はなかった。ダムの貯水を再開するかどうかは、影響評価の結果を待って結論を出す。9月には雨季に入るのでその前に調査を終えなければならない」と述べた。

 ダムの構造物としての安全性については、国内外の専門家が「安全が確保されている」との評価を出している。しかしグエン・タン・ズン首相は、地震の影響評価調査が終わるまで貯水を再開しないよう指示している。

[VnExpress,20/3/2013, 09:19 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 6月30日未明、南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所周辺地域で、1分間に2...
 南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所周辺地域で地震が多発している問題...
 地球物理研究所は10月上旬までに、南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所...
 ブー・フイ・ホアン商工相は14日に開かれた国会で、南中部クアンナム省バックチャーミー郡にある第2ソ...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る