ベトナム戦争でベトナム軍と米軍の激戦地となった北中部クアンチ省のケサンに、両軍の戦没者を慰霊する記念碑を建立する計画が進んでいる。米国の非政府組織(NGO)「ピースツリー・ベトナム」が実施する「ケサンガーデン計画」の一環だ。
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全体計画によると、ケサンガーデンは面積10ヘクタール余りで、かつての米軍ターコン空港(ケサン基地)の遺跡地区をフラワーガーデンに作り変える。ガーデン内に、戦場で命を落とした戦没者の慰霊碑を建立し、双方の和解の場とする考え。
また、戦時の立場にかかわらず世界中の退役軍人達の写真や遺物などを展示する博物館も建設する。ピースツリーの責任者であるクアン・レー氏は「慰霊碑のあるガーデンを、かつての敵や友人、家族達が集う象徴的な場としたい」と話した。計画の実施費用は少なくとも250万ドル(約2億5600万円)と試算されている。
クアンチ省人民委員会は、この計画がケサン観光に貢献するとして歓迎している。3月27日には、計画を始動するイベントが行われる予定だ。