クアンチ省:「ケサンの戦い」跡地に記念碑建立へ

2014/03/06 11:52 JST配信

 ベトナム戦争でベトナム軍と米軍の激戦地となった北中部クアンチ省のケサンに、両軍の戦没者を慰霊する記念碑を建立する計画が進んでいる。米国の非政府組織(NGO)「ピースツリー・ベトナム」が実施する「ケサンガーデン計画」の一環だ。

(C)Saigon times,Quang Chung
(C)Saigon times,Quang Chung

 全体計画によると、ケサンガーデンは面積10ヘクタール余りで、かつての米軍ターコン空港(ケサン基地)の遺跡地区をフラワーガーデンに作り変える。ガーデン内に、戦場で命を落とした戦没者の慰霊碑を建立し、双方の和解の場とする考え。

 また、戦時の立場にかかわらず世界中の退役軍人達の写真や遺物などを展示する博物館も建設する。ピースツリーの責任者であるクアン・レー氏は「慰霊碑のあるガーデンを、かつての敵や友人、家族達が集う象徴的な場としたい」と話した。計画の実施費用は少なくとも250万ドル(約2億5600万円)と試算されている。

 クアンチ省人民委員会は、この計画がケサン観光に貢献するとして歓迎している。3月27日には、計画を始動するイベントが行われる予定だ。

[Saigon times online,3/3/2014, 19:11 (GMT+7),O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム戦争で戦死した息子を持つ米国人の母親レイ・チェイニーさんと、息子と娘を失ったベトナム人の...
 息子をベトナム戦争で亡くした89歳の米国人女性ラエ・チェニーさんはこのほど、北中部クアンチ省で地雷...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る