労働傷病兵社会省と国際労働機関(ILO)ベトナム事務所は12日、共同記者会見を開き、ベトナムがILO第187号条約、すなわち「2006年の職業上の安全及び健康促進枠組条約(職業安全衛生枠組条約)」を批准したと発表した。
ILO第187号条約を批准したアジアの国としては、日本、韓国、シンガポール、マレーシアに次いで5番目となる。同条約は14条から成り、職業上の安全及び健康を国内の政策・制度・計画の3段階の枠組みで設定するよう規定している。
ILOベトナム事務所長は、この条約の批准によりベトナムは国際的な立場を高めると共に、他国との通商協定交渉の場で有利な条件を得ることになると強調した。ファム・ミン・フアン労働傷病兵社会次官も、条約の批准は労働安全衛生法の策定に向けての基盤となるもので、国内の労働安全衛生に関する法的枠組みの改善に貢献するだろうと述べた。
ベトナムはこれまでに189あるILO条約のうち、187号の他に「1981年の職業上の安全及び健康に関する条約(第155号)」や「1947年の労働監督条約(第81号)」など計21の条約を批准している。