ここのところ、ホーチミン市内の集合住宅で空き巣が横行している。特に集合住宅が連なる2区で頻発しており、同区アンフー地区にあるアンロックマンションではこの2か月の間に住民が相次いで空き巣の被害に遭っているという。
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夜中に忍び込むというのが従来の空き巣の典型的な行動パターンだが、近ごろの空き巣は住民が出かけている昼間にドアを開錠して忍び込むという大胆な手口を使っている。個人宅の金品だけでなく、集合住宅の専用駐車場に停めてある車のパーツやバイクなども度々盗まれている。
管理がしっかりしている高級マンションでは、窃盗事件は殆ど発生していない。しかし管理のずさんなところに限って治安が悪い。アンロックマンションは立地条件も環境も良いため、多くの外国人も居住しているが、700戸にも上る戸数に対して警備員数が少なく、防犯カメラシステムも設置されていないのが現状だ。
なお、同区人民委員会は区内の集合住宅における治安を向上させるため、磁気カードで住民の出入りを管理すると共に、防犯カメラシステムを設置するよう促す方針を明らかにした。