テト(旧正月)が間近に迫る中、縁起物の珍しい紙幣の需要が高まっている。幸運を呼び込むと言われている紙幣の人気が急上昇するのは例年のことだが、2015年は特にハノイ市で四神「麟・鳳・亀・竜」の描かれた外国紙幣が人気を集めているようだ。
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この四神とは、古代中国とベトナムの文化に共通する想像上の動物のことで、◇麒麟、◇鳳凰、◇霊亀、◇応竜の4種から成り、それぞれ幸運を象徴する。
「麒麟」の紙幣は1996年に発行されたミャンマーの10チャット札。「鳳凰」の紙幣は2006年に発行されたブータンの5ニュルタム札、「応竜」の紙幣は同じく2006年に発行されたブータンの1ニュルタム札。また「霊亀」の紙幣は2013年に発行されたブラジルの2レアル札となっている。
四神の描かれた紙幣は、ハノイ市のタイハー通り、バットダン通り、ハンマー通り、ハンコット通りなど幾つかの通りに軒を連ねる仏具・供物・冥器専門店で、1セット(四神それぞれ1枚ずつ、計4枚)につき20万VND(約1100円)で売られている。
なお、1枚ずつ購入することもできるが、1枚当たりの販売価格は6万5000~7万5000VND(約359~414円)となる。また、発行時期が古いほど高額で取り引きされている。