空港税関職員の「袖の下」、管制部は見て見ぬ振り?

2015/04/10 08:38 JST配信

 国内の空港では、国際線利用客が出入国手続きを行う際、税関職員に金銭を求められるケースが横行している。主なターゲットは、外国籍を持つベトナム人だ。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 越僑のB・Lさんは7日、日本へ向かうためホーチミン市タンソンニャット国際空港で搭乗手続きを行い、セキュリティチェックを受けたところ、手荷物のカラオケ機器に対して10%の関税を支払うよう税関職員に求められたという。

 これについて同空港税関支局のチャン・ドゥック・ミン支局長は、「事実だとすれば、税関職員に非があることは明らか。業務プロセスを見直して対策を講じる」と述べた。同支局長によると、ベトナム国内で生産された製品を海外に持ち出す場合、関税の支払いは不要だという。

 2014年末には、同空港で問題が生じた場合の連絡先として、同空港及び南部航空管制部のホットラインが公開された。管制部も税関職員の不正が横行していることを認識しているが、「ホットライン公開後も苦情は受けていない」ことを理由に、見て見ぬ振りをしているようだ。

[Le Nam, Tuoi Tre, 11:21 (GMT+7) 08/04/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 公安省傘下財政金融投資安全局はこのほど、公務執行上の職権乱用の疑いでホーチミン市税関局の幹部、グ...
 南部空港局及びホーチミン市人民委員会の責任者らは、タンソンニャット国際空港の秩序・安全を確保する...

新着ニュース一覧

 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の...
 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデ...
トップページに戻る