ホーチミン市を含む南部で数日前から煙霧が生じている。南部気象台のダン・バン・ズン副台長はこれについて、インドネシアの森林火災が原因との見方を示した。各観測所のデータによると、最初に煙霧が観測されたのは4日の東南部バリア・ブンタウ省コンダオ島で、翌5日にはメコンデルタ地方のカマウ省、カントー市、ホーチミン市などにも拡大している。
(C)VnEpress,Huu Cong、煙霧の中のフーミー橋 |
煙霧はちりや砂ぼこり、火事の煙、工場や自動車の煤煙などが発生原因で、ホーチミン市では大気汚染の影響で毎年煙霧(スモッグ)が見られる。ただし今回は海上や南部の広い地域で観測されており、大気汚染が原因と言い切れない。
ズン副台長は、発生源として考えられるのはインドネシアの森林火災だと指摘した。今月2日から3日にかけて、シンガポール、マレーシア、タイ南部が森林火災による煙の影響を受けており、風向きなどを考慮するとこの煙がベトナムに到達したと考えられるという。
ズン氏は、煙霧が濃い間はなるべく外出を控え、外に出る場合はマスクを着用するよう忠告している。