大気汚染の程度を示す空気質指数(AQI)は26日午前8時50分時点で、ハノイ市がインドネシア・ジャカルタを抜いて世界1位となり、ホーチミン市も3位となった。これにより、ベトナムの2大都市における大気汚染の深刻化が浮き彫りになった。
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AQIは6段階の評価で、指数が100を超過すると敏感なグループにとって健康に影響が生じるレベルとされる。世界各国の約1万都市の大気汚染濃度に関するデータを提供するアプリケーション「エアビジュアル(AirVisual)」によると、同時点のハノイ市のAQIは平均204で、6段階中5段階目にあたる「201~300:極めて健康に良くないレベル」にある。
一方のホーチミン市では、AQI が平均173で、6段階中4段階目にあたる「151~200:健康に良くないレベル」にある。
全国各地では、数日前から濃い煙霧(スモッグ)が立ち込めている。ホーチミン市資源環境局によると、煙霧は空気中湿度が高く曇天が続いている中で畑焼きの煙が塵(ちり)や、砂ぼこり、工場や自動車によるばい煙などと相まったことが発生原因とされる。
煙霧が続く中、特に大都市に住む人々は外出時にマスクを着用することが推奨されている。