ハノイ市では9月に入ってから大気汚染が深刻化している。同市人民委員会は大気汚染の12の原因を挙げて、それぞれの対策を実施するとしている。それには練炭の使用禁止と稲わらの焼却禁止が含まれる。
イメージ写真 |
ハノイ市資源環境局環境支局のマイ・チョン・タイ支局長によると、大気汚染の主な原因には、◇自動車やバイクからの排気ガス、◇練炭や薪の燃料使用、◇建設・解体現場からの粉塵、◇稲わらの焼却、◇ごみの未回収、◇生産施設からの煤煙などがある。練炭は1日当たり約5万5000個(約528tに相当)消費され、1870tの二酸化炭素を排出している。また、稲刈り後の稲わらの焼却は大気環境に直接悪影響を及ぼしている。
同市人民委員会事務所によると、2020年12月31日を目途に練炭の使用を禁止する計画を作成し、既に各区・町・郡に通知したという。稲わらの焼却中止については、2年前からキャンペーンを展開している。一部の地域で試験的に実施したところ、効果があったとしている。タイ支局長は、「稲わらは収集すれば有用な資源になる。近いうちに稲わらの焼却を厳禁する指示文書が公布される見通しだ」と述べた。