地方訛りを矯正したい!ベトナム人向け標準語クラスが流行

2015/10/23 07:20 JST配信

 地方出身のベトナム人の中には、地方訛りを矯正し標準語を身に付けるため「標準語クラス」に通う人も多い。首都ハノイ市と最大の経済都市ホーチミン市のベトナム語がいわゆる「標準語」と見なされており、多くの地方出身者が一生懸命これを習っている。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 ホーチミン市のある標準語クラスでは、生徒たちが腹式呼吸や腹と口を使って声をうまく出す方法、話す時の口を美しく見せる方法などを練習している。基本的なレッスンのほか、各地方の方言・訛りの違いや語調などの補足レッスンもあり、各レッスンを通じて上手な話し方を身に付けることができる。

 教鞭を執っているのは、ホーチミン市舞台映画大学の講師など演技のプロたち。1コースの学費は内容によって100万~500万VND(約5400~2万7000円)となっている。生徒の中には、単に周りの人に馴染みたい人や、自分が講師で毎日たくさん話さなければならないため声を効率的に使いたいという人もいるが、大部分が仕事に活かして昇進したい人だという。

 面白いことに、ベトナムには発音も声調も自然に正しく話すことのできるベトナム人はほとんどいない。ハノイ市とホーチミン市のベトナム語を話す人でも、いわゆる標準語に「近い」という程度だ。例えば、ハノイ市の発音では「s」と「x」、「tr」と「ch」などが区別されず、全てが「x」、「ch」になってしまう。一方、ホーチミン市の発音では、6つの声調のうち「˜」(タインガー=thanh nga)と「 ̉」(タインホイ=thanh hoi)はいずれもタインホイに統一され、声調が実質5つになってしまう。

[Thanh Nien 06:33 (GMT+7) 11/10/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム国営テレビ(VTV)のニュース番組で、南部訛りのベトナム語を話す男性ニュースキャスターが初め...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市トイアン街区(旧12区)にオープンしたブドウ園カフェがソーシャル・ネットワーキング・サー...
 ハノイ市の市民劇場(オペラハウス)はこのほど、劇場落成115周年を記念した特別プログラム「光とテクノ...
 国会は13日、2026年の経済社会発展計画に関する決議を採択した。決議では、15の主要目標と、11の重要任...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の伝統的な市場は、少しずつ過去のものになりつつある。市場では、年を取った商人たちが屋...
 ホーチミン市では現在、長引く雨の影響により野菜の供給量が大幅に減少し、価格が急上昇している。この...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 米モトローラ(Motorola)が、ベトナムのスマートフォン市場に復帰した。同社は5機種の新型スマートフォ...
 オナスチェーン・ブロックチェーン・テクノロジー(OnusChain)は11日、南中部地方ダナン市で国産ブロッ...
 韓国電力公社(KEPCO)の子会社で、発電所の設計や建設などを手掛ける韓国電力技術(KEPCO Engineering & ...
 地場大手コーヒーメーカーのチュングエングループ(Trung Nguyen Group)傘下のチュングエン・レジェンド...
 ハノイ市人民裁判所は12日、2024年6月にハノイ市のホテル「プルマン・ハノイ(Pullman Hanoi)」内のクラ...
 ルオン・クオン国家主席は12日、ベトナムを公式訪問したヨルダンのアブドッラー2世国王陛下と会談した...
 保健省医薬品管理局はこのほど、ロシア製抗がん剤「ペンブロリア(Pembroria)」に対して、ベトナムでの...
 西北部地方ラオカイ省人民委員会主席を務めていたチャン・フイ・トゥアン氏は12日午前、書記局の決定に...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FP
トップページに戻る