クアンチ省:無国籍の少数民族278人にベトナム国籍を、2018年中

2017/03/06 06:41 JST配信

 ラオスに隣接する北中部地方クアンチ省フオンホア郡アーゾイ村には、ベトナム人であるもののベトナム国籍を有さず苦境に立たされている人たちがいる。同村に住むブル・バンキエウ族の278人だ。

(C) vnexpress, Hoang Tao
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 この背景には、かつてベトナム・ラオス国境画定協定が実施されたことにより、同族が住んでいた村落が国境で分けられてしまい、ラオス領土からベトナム領土に移動しなかった人々がラオス側の管理下に入ったという経緯がある。こうした人たちはラオスに親族もおらず、生計を立てるのも難しかったため、2000年頃からベトナムに帰国してアーゾイ村に住み付くようになった。

 しかし、大半は必要な書類を揃えられないため、ベトナム国籍を再取得できず、戸籍や身分証明書、婚姻届、子供の出生届などの手続きもできない。地元当局の支援措置を受けて子供は中学教育を修了できるが、卒業証書は取得できない。大人は銀行から資金を借りられず、医療保険にも入れず、本来であれば受けられるはずの貧困世帯向け補助金も受給できないのが現状だ。

 クアンチ省当局はラオス側と協力し、ベトナムに帰国した無国籍のベトナム人の身分確認を行っているが、手続きが完了するのは2018年8月の見通しだ。これをもとに、帰国した人たちにベトナム国籍を与えるという。

 なお、ブル・バンキエウ族はベトナム、ラオス、タイの3国に分布する少数民族で、人口はベトナムが7万4500人(2009年の国勢調査)、ラオスとタイはそれぞれ6万9000人、2万5000人となっている。

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