ベトナム物流サービス企業協会(VLA)によると、物流業界では2017年から2025年までの間に20万人超の労働者が必要になる。しかし、現在の人材育成状況では、供給が需要に追いつかないという。
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ホーチミン市開発研究所の発表した物流業界人材の品質に関する調べでは、国内の物流企業の53.3%でロジスティクスに関する知識や専門的能力を持つ社員が不足しているため、ほとんどの企業が採用後に社員を再教育しなければならない。
こうした中、自社で人材育成に向けた担当部署を設けることができているのは、大手の物流企業に限られている。一方、中小企業は自社で研修コースを開講することができないため、VLAが実施するコースを社員に受講させているのが現状だ。
一部の物流企業は人材不足の打開策として、各大学と提携して奨学金プログラムを実施したり、企業の需要に応じた教育プログラムを実施したりすることで人材の誘致を試みているが、効果はまだ見られないようだ。
労働傷病兵社会省職業訓練総局のグエン・ホン・ミン局長は、物流企業および関連協会がロジスティクス業務に関する基準を作成する必要があると指摘する。更に各大学は、同基準に基づいて企業の需要に応じた教育プログラムを設けることが急務となっている。