薬物裁判所、ベトナムでも試験導入へ―中毒者の低年齢化進む

2017/07/11 15:10 JST配信

 最高人民裁判所は、各国における「薬物裁判所」の事業モデルの研究を進めており、将来的に国内でも同形態の裁判所を試験的に導入する計画だという。労働傷病兵社会省傘下社会悪防止局のグエン・スアン・ラップ局長が、このほど開催された薬物の取り締まりに関するシンポジウムで明らかにした。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 同モデルはグエン・スアン・フック首相が承認した2020年までの薬物取り締まり計画案に沿ったもの。米国など一部の国では、薬物中毒者の更生や社会復帰を支援するとの考えから、中毒者を更生施設に収容することなく、自宅で治療を受けさせると共に、定期的に裁判所で法律や健康などに関する情報の周知を重ねたり、中毒者の努力を表彰したりする形で事業を展開している。

 ベトナムでは、裁判官や検察官、薬物中毒者が居住する街区・村レベルの警察官、薬物治療の医師、心理カウンセラー、職業訓練の講師らが協力し、薬物中毒者をトータルサポートする方向で研究を進めている。

 なお、全国における薬物中毒者数は21万人で、大半を労働年齢にあたる35歳未満の若者が占めており、8%は未成年者となっている。

[Thanhnien等, 10:27 (GMT+7) 05/07/2017, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国会常務委員会は24日、人民裁判所が12歳以上18歳未満の麻薬中毒者を麻薬更生施設に強制的に収容するこ...
 ホーチミン市労働傷病兵社会局によると、同市における2018年末時点での薬物中毒者数は2万3500人以上に...
 労働傷病兵社会省によると、2017年4月時点における全国の薬物中毒者数は21万0751人で、2015年4月と比べ...

新着ニュース一覧

 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る