北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市で28日、同市労働団連が省内で初めて工員カップル22組の集団結婚式を開催した。結婚したカップルのほとんどが農村部出身者で、最年少は20歳、最年長は45歳だった。
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当日は結婚式用のアオザイを身にまとった新郎新婦が花で飾られたシクロに乗り、ドンダー通りにある労働団連の事務所を出発。市内中心部の通りを回って披露宴が行われる労働文化会館に到着した。会場では、新郎新婦1組につき招待客向けのテーブルが3台用意された。
結婚式では、前日に同団連が開催した工員向けのレクリエーション活動で工員たち自らが造ったフラワーアレンジメントや結婚式の贈答品にも使われるベトナムの伝統的なお菓子が用いられ、意義深い式となった。このほか、ペアの結婚指輪、ウェディングケーキ、シャンパン、衣装、ヘアメイク、交通手段なども同団連がサポートした。
同団連のグエン・コア・ホアイ・フオン会長によると、工員の集団結婚式は全国各地で行われているものの、同省で開催するに至るには様々な困難があったという。
同省は保守的な考え方が強い土地柄から、集団結婚式を支持する人が少ないだけでなく、工員のほとんどが省内出身であるため「集団結婚式」という新しいスタイルについて親族を説得するのも一苦労だった。それでも工員たちのためにと、同団連はスポンサーを探してこの度開催に至った。