飲酒運転厳罰化、発酵しやすい一部の果物摂取でも陽性反応の可能性

2020/01/09 13:25 JST配信

 酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法および同法をガイダンスする政令第100号/2019/ND-CPが2020年1月1日に施行されたことで飲酒運転に対する取り締まりが厳格化されており、お酒好きの人々を戦々恐々とさせるとともに、多くの国民の生活にも変化をもたらしている。

(C) cafebiz
(C) cafebiz

 アルコール被害防止法によると、酒量にかかわらず、自転車やバイク、自動車の飲酒運転を一切禁止しており、違反した場合は最大4000万VND(約19万円)という高額な罰金を科すことになっている。

 注意すべきは、ライチやドリアン、ぶどう、マンゴー、パイナップルなど発酵しやすい果物や咳止めシロップを摂取した後にアルコール濃度検査を受けると、陽性反応が認められて罰金対象になってしまう可能性があることだ。専門家は、上記の果物を食べた後に運転する場合、入念にうがいしたり、水を飲んだりするほか、一定時間間隔を置くことを勧めている。

 なお、生活水準からみて異常とも言える高額な罰金額にショックを受けたベトナムの人々の間では「飲んだら乗るな」という意識が芽生え始めている模様。これまで飲酒運転が当たり前だったハノイ市ホーチミン市などのレストランや居酒屋などでは、摘発を恐れて来店者数が急減している。

 ハノイ市の大規模なレストランや居酒屋では、アルコール被害防止法の施行以降、来店者数が以前の10分の1に減少。危機感を覚えた一部のレストランや居酒屋は、客を自宅まで送り届けるサービスを展開し、客の車両を翌日まで保管する駐車場も確保するなどして対応している。

[Cafebiz 08:42 08/01/2020 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法と同法をガイダンスする政令第100号/20...
 酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法と同法をガイダンスする政令第100号/20...
 酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法が2020年1月1日に施行されたことを背景...
 酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法が2020年1月1日に施行されたことを受け...
 国会は14日、84.3%の賛成多数でアルコール被害防止法を可決した。同法は7章36条から成り、2020年1月1...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る