ウイルスセキュリティ国内大手のBkavが9日に発表した2019年のネットセキュリティに関するレポートによると、同年に国内で生じたコンピュータウイルスによる被害額は20兆8920億VND(約1000億円)に上り、前年比で+40%の大幅増となった。
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マルウェアに感染したコンピュータの割合は57.7%に上る。感染の主な原因は、ネット上にある出所不明のソフトウェアのダウンロードによる。USBを通じた感染は前年から▲22ポイント低下し55%となった一方で、Eメールを通じた感染は+4ポイント上昇し20%に増えた。
また、国内の41.04%のコンピュータは今もSMB(Server Message Block)に脆弱性がある。以前にこの脆弱性を悪用したランサムウェア「WannaCry」が、数時間で30万台余りのコンピュータに感染したことがある。
データ消失の被害に遭ったコンピュータは前年比+12%増の180万台に上った。外国のハッカーによりベトナムのパスワード強度が弱いサーバーへの大規模な攻撃があったことが確認されている。
Bkavの専門家らは、今年は標的型攻撃(Advanced Persistent Threat=APT攻撃)がより洗練された形になり、ファイルレス(Fileless)型のマルウェア攻撃が増加すると予想している。