予算透明連盟(BTAP)および開発統合センター(CDI)が発表した「予算公開指数(Open Budget Index=OBI)」および「省庁・政府直属機関の予算透明度指数(Ministry Open Budget Index=MOBI)」の2019年版によると、国と省庁・政府機関の予算透明度が共に大きく改善した。
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<予算公開指数(OBI)>
OBI調査が国内で実施されたのは今回が7回目。ベトナムは100ポイント満点中38ポイントで、前回(2017年)調査の15ポイントから23ポイント上昇し、世界117か国・地域で77位に立った。
ベトナムの38ポイントは、世界平均の45ポイントを下回っている。カンボジア(32ポイント)、ミャンマー(28ポイント)よりも高いが、フィリピン(76ポイント)、インドネシア(70ポイント)、タイ(61ポイント)、マレーシア(47ポイント)、東ティモール(40ポイント)を下回った。
なお、議会及び監査機関による予算の監査度合いについては、それぞれ72ポイント、78ポイントを獲得した。予算の問題に対する国民の関与度合いは11ポイントで、世界平均の14ポイントを下回った。
<省庁・政府直属機関の予算透明度指数(MOBI)>
MOBI調査が国内で実施されたのは今回が2回目。31の省庁・政府直属機関を対象に、予算管理における透明性や、2015年の国家予算法に基づく執行の度合いを調査した。
省庁・政府直属機関は100ポイント中2.44~73.17ポイントで、前回調査に比べ大きく改善した。
2019年の予算透明度トップ10は以下の通り。
1位:ベトナム国家銀行(中央銀行) 73.17ポイント
2位:ベトナム国営テレビ局(VTV) 49.56ポイント
3位:科学技術省 46.07ポイント
4位:司法省 41.82ポイント
5位:財政省 40.63ポイント
6位:民族委員会 33.29ポイント
7位:ベトナム科学技術研究所 32.06ポイント
8位:交通運輸省 29.27ポイント
9位:メコン川委員会 25.2ポイント
10位:政府監査機関 23.98ポイント
一方、情報通信省、外務省、保健省の3省は、いずれも2.44ポイントで最低の指数だった。