地場系医薬品ディーラーのVNファーマ(VN Pharma)が書類を偽造してがん特効薬の偽造品を輸入した事件に関連し、ベトナム共産党書記局は15日、保健省における違反を追及する会合を開き、カオ・ミン・クアン元保健次官に対する処分を決定した。
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2004年から医薬品管理局長を務め、2007年から2013年まで保健次官を務めたクアン氏は、管理の怠慢により同事件を引き起こし、党の尊厳を著しく損うとともに、党則および保健省の党幹事部規則、また党員として遵守すべき規定に違反したとされる。
これらの責任を問われたクアン氏は、ベトナム共産党書記局の決定により、党における全ての役職を抹消されることとなった。
この事件はVNファーマが、がん特効薬の輸入に必要な書類を偽造、保健省傘下の医薬品管理局から輸入許可証を取得して輸入し、国内の病院に納品したというもの。
同事件に関連する保健省への責任追及問題では、チュオン・クオック・クオン保健次官(男・60歳)が11月上旬に在宅起訴された。同容疑者は11月中旬、書記局の決定により党を除名され、12月上旬に逮捕された。
クオン容疑者はクアン元次官の後任者として、2007年から医薬品管理局長を務め、2016年には保健次官に就任していた。
同事件ではこのほか、前保健相のグエン・ティ・キム・ティエン女史が11月中旬、政治局の決定により警告処分を受け、中央幹部ヘルスケア委員長の職を罷免されている。