ハノイ:日本への労働派遣詐欺の男に禁固20年の判決

2022/09/28 05:14 JST配信

 ハノイ市人民裁判所は26日、日本に労働者を送り出すと謳って14人から金銭を騙し取ったとして詐欺・資産横領罪に問われていたボー・ゴック・トゥアン被告(男・36歳)に禁固20年の判決を下した。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 共犯の被告4人は同じ罪に問われ、禁固4~8年の判決だった。4人はトゥアン被告が2017年に設立したトアンタム社(Toan Tam)の従業員とその取引先だった。

 起訴状によると、同社が海外労働者派遣ライセンスを取得していないにもかかわらず、トゥアン被告らは2017年から2018年にかけて、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて日本への出稼ぎを希望する人々を募っていた。

 契約期間は5年間で、月額給与は3000万~4000万VND(約18万2000~24万円)相当と謳っていた。応募者から手数料としてそれぞれ1万1000~1万3000USD(約160万~189万円)を徴収し、「日本への渡航が実現しなければ手数料は払い戻す」と約束していた。被告らが騙し取った総額は36億VND(約2200万円)に上る。

 トゥアン被告らは14人の渡航を手配できなかったため、数人の応募者には手数料の一部を払い戻したが、残りに対しては返済を渋っていた。その後、トゥアン被告は逃亡し、2021年4月に逮捕された。

 トゥアン被告は裁判で違反を認めた一方、詐欺のつもりはなく、「イエン」という日本在住の女性を介して2人を日本に送り出したことがあるとした。被告は「イエン」に10億VND(約606万円)の現金を渡したと主張したが、この女性の住所などの関連情報は提供できなかった。

 なお、被告らは裁判の前に14人のうち12人に賠償金を支払ったため、被害者らは裁判所に減刑を求めていた。

[VnExpress 18:45 26/09/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市バービー郡警察は22日、誘拐事件を自作自演して実の母親に身代金を要求した息子とその恋人を逮...
 ホーチミン市裁判所は9日、詐欺や資産横領などの罪に問われていた同市クチ郡在住のグエン・バン・ティ...

新着ニュース一覧

 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
トップページに戻る