新興不動産ビバランド、華人系会長逮捕のVTP関連案件から撤退か

2022/11/07 05:46 JST配信

 華人系不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)とコネクションがあるとされるビバランド開発投資(Viva Land Management & Development)が、ホーチミン市1区ベンタイン市場の近くで建設中の大型複合施設プロジェクト「ワン・セントラル(One Central)」から撤退したとの噂が流れている。

(C)thanhnien
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 同施設は、◇レティホンガム(Le Thi Hong Gam)、◇カルメット(Calmette)、◇ファングーラオ(Pham Ngu Lao)、◇フォードゥックチン(Pho Duc Chinh)の4本の通りに囲まれた超一等地に立地。10月28日以降、工事現場のフェンスに印刷されているビバランドの社名とロゴがシートで覆われており、 同社ウェブサイトに掲載されていた同プロジェクトに関する情報も削除された。

 ビバランドは2019年5月の設立で、資本金は2兆VND(約118億円)。後発だが、2021年から2022年にかけて、前述のワン・セントラルや、◇1区トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りに立地する複合施設案件「IFCワン・サイゴン」、◇ハノイ市中心部の大型オフィスビル案件「キャピタル・プレイス(Capital Place)」、◇東北部地方クアンニン省トゥアンチャウ島(dao Tuan Chau)にある複合型リゾート施設案件を次々と買収するなど非常に勢いがある。

 同社の事業参画に伴い、長期間にわたり停止していたワン・セントラルとIFCワン・サイゴンの工事は2021年に再開したものの、VTPのチュオン・ミー・ラン会長(女・66歳)が10月上旬に社債の発行・取引で詐欺行為を働いたとして詐欺・資産横領容疑で逮捕されたことを受け、いずれの案件も工事が再び停まっている模様。

 公安省はこれに先立ち、複数省・市の計画投資局をはじめとする関連機関宛てに公文書を送付し、この中でVTPに関連する資産の清算を防止すべく、問題の資産を所有する762社の出資持分・株式と、ラン容疑者やその家族を含む14人の資産の譲渡・名義変更などを停止するよう求めた。VTPの事件をめぐり、同省は資産の回収に向けて捜査範囲を拡大している。

 なお、ラン容疑者は中国系ベトナム人で、香港出身で英国籍の実業家であるエリック・チュー・ナップ・キー(Eric Chu Nap Kee)氏と婚姻関係にある。1991年にVTPを設立し、当局と太いパイプを持っていることから、数多くの一等地を取得してきた。ラン容疑者を含む一族の計10人は2014年にベトナム国籍の放棄を一斉に申請したが、2015年になって申請を取り下げていた。

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