「ナパーム弾の少女」とカメラマン、50年ぶりに撮影地訪問

2022/11/15 05:56 JST配信

 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」に写る「ナパーム弾の少女」として知られている当時9歳だったカナダ国籍のファン・ティ・キム・フックさんと、その写真を撮影したベトナム系米国人のニック・ウットさん(ベトナム語名:フイン・コン・ウット)がこのほど、50年ぶりに写真の撮影地である東南部地方タイニン省チャンバン郡を訪れた。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 2人は、当時フックさんが暮らしていた場所や知人らを訪ねた。フックさんは写真に一緒に写っていた女性ホー・ティ・ボンさん(白いシャツの少女)とも50年ぶりの再会を果たした。ウットさんは「あの写真が撮影された場所で主要人物の2人が、わずか2時間の短い時間でも50年の時を経て会ったことは大変意義深い」と感慨深げに語った。

 フックさんとフックさんの夫はチャンバンで親族を訪ねた後、ウクライナ難民の支援活動のためオランダに向かった。ウットさんはホーチミン市に戻り、カンボジアのシェムリアップに向かった。

 フックさんとウットさんの一行は、東北部地方クアンニン省ハロン市からハノイ市、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市、南中部沿岸地方ダナン市、同クアンナム省ホイアン市、同カインホア省ニャチャン市、ホーチミン市までのベトナム縦断の旅の最後にチャンバンを訪れた。

[Tuoi Tre 22:30 10/11/2022, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)は16日、1973年の世界報道写真大賞とピューリッツァー...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」に写る当時9歳の少女だったカナダ国籍のファン・ティ・キム・フ...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」で知られる、ベトナム系米国人のニック・ウット(ベトナム語名:...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」に写る当時9歳の少女だったカナダ国籍のファン・ティ・キム・フ...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」でピューリッツァー賞ニュース速報写真部門を受賞したことで知ら...
 AP通信の報道写真家でベトナム系米国人のニック・ウット(ベトナム語名:フイン・コン・ウット=Huynh C...

新着ニュース一覧

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年6月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+11.5%増の...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は15日、
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方のダナン市やクアンガイ省などで15日早朝、長い光の筋が上空を横切る現象が見られ、ソーシャ...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 ベトナムでピックルボールが急速に普及し、スポーツ業界における「金鉱」として注目されている。この1...
 ベトナム国家大学ハノイ校およびベトナム国家大学ホーチミン市校の2校は、9月1日以降、教育訓練省の管...
 IT専門調査会社IDCと米GPS機器大手ガーミン(Garmin)の最新レポートによると、ガーミンは2024年における...
 ホーチミン市人民委員会の発表によると、7月1日付けで旧ビンズオン省と旧バリア・ブンタウ省を合併した...
 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年6月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせ...
 ベトナムのホラー映画として歴代最高の興行収入を収めた2023年12月公開の映画「狗神の業(いぬがみのか...
 税関当局は8月1日から、少額輸入品に対する付加価値税(VAT)の自動徴収を開始する。対象となるのは、宅...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は10月26日、
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、北中部地方フエ市のフ
 土木建築用資材の製造販売と土木建築工事を手掛ける株式会社トーアミ(大阪府四條畷市)はホーチミン市で...
トップページに戻る