ホーチミン:「蚊取り部隊」に日当780円を支給

2023/09/21 14:37 JST配信

 19日に開催されたホーチミン市人民評議会第10期第11回会議で、2023~2025年期の保健・人口関連活動の支出として、「蚊に刺されて捕獲する」人々に対し、一晩あたり13万VND(約780円)の補助金を出すことが、予算計上されている。

(C) tuoitre
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 予防医療の一環として、高リスク地域における昆虫(蚊)の規模や性質を調査するもので、この調査結果に基づいて、マラリア予防策を講じる。

 ホーチミン市では、市疾病管制センター(HCDC)、パスツール研究所、保健省傘下マラリア寄生虫昆虫研究所がこの業務を行っている。HCDCによると、市では現在、月次で定期的に蚊の調査を実施しなければならないホットスポットとして、ニャーベー郡とカンゾー郡の2地域がある。

 HCDCでは、21~44歳の7人編成で通常2グループに分かれて16時頃に出発し、翌朝まで業務につく。蚊を捕まえる場所は、屋内、田畑、畜舎、森など様々で、蚊に刺される人、ライトを照らす人、捕獲器具を持ち運ぶ人など作業分担する。

 「刺され役」は、現場で手足をむき出しにして30分から数時間はじっと座って蚊が寄ってくるのを待ち、手足にとまったところで、管などを用いて捕獲する。天候次第で蚊の寄り付きにもばらつきがあり、成果なしの日もあれば、50~100匹程度の捕獲に成功する日もある。

 蚊は生け捕りが原則で、捕まえた後は実験室に持ち帰り、分析し、その日のうちに結果を公表する。

 この仕事を13年しているというHCDC急性感染症予防科マイ・スアン・ファン副科長によると、この業務では、マラリアやデング熱にかかる大きなリスクがあるため、みな予防薬を飲むなどして業務に臨んでいる。体調が優れない日や、蚊に刺され過ぎた場合などには、他の人が「刺され役」を代わる。そのまま続けていれば、発病するリスクが高くなるからだ。業務の「特殊性」から、不審者として通報されてしまうこともあり、公安から事情聴取されたことも少なくないそうだ。

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