航空業界において、客室乗務員の制服は単なる作業着ではなく、乗客にブランドの特色を示す重要な要素となっている。ベトナムの各航空会社も、制服のカラーを通じて独自のブランドイメージを構築している。
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対照的なベトナム航空とベトジェットエア
全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、その長い歴史の中で幾度となく制服を変更してきた。1990年代初頭には、ベトナム文化を反映するため、伝統衣装のアオザイを導入した。以前は青色のアオザイが採用されていたが、2015年の新ブランド展開に伴い、現在のエメラルドグリーンと黄色を基調としたアオザイに変更された。
一方、国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、2011年の就航以来、赤色をベースとした若々しい制服を採用している。ロゴがなくても赤色から同社を想起できるほど定着している。
後発の航空会社も独自色を打ち出す
後発組も独自路線を歩んでいる。地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)は緑と白を、地場航空会社のベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)は旅行ブランドを継承するネイビーと黄色を採用している。
HVN傘下のLCCパシフィック航空(Pacific Airlines)はダークブルーのブランドカラーを維持し、観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)はリゾート観光や海・島から着想を得た上品な色調を採用している。
航空会社のブランド戦略において、色彩の重要性はますます高まっている。空港では、乗客が多数のチェックインカウンターや搭乗ゲート、航空機が並ぶ中でブランドを瞬時に認識する必要があるため、ブランドカラーは他社との差別化を図る重要な手段となる。そのため、航空各社はロゴや機体、客室乗務員の制服などのブランド識別物において、一貫したカラーパレットを維持している。




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