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南中部沿岸地方ダナン市を流れるハン(Han)川に架かり、竜をイメージしたデザインで同市のシンボルにもなっている「ロン(Rong=竜)橋」。週末には、火と水の噴射ショーも催され、大勢の地元住民や観光客で賑わう人気の観光スポットだが、その内部はどうなっているのだろうか。
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タインニエン(Thanh Nien)紙の取材班は今回、ロン橋のメンテナンスを担当する会社の作業に同行する機会を得て、気になる竜の頭部分に入り、取材することができた。同社エンジニアのT氏によると、毎週金曜日の午後にメンテナンスを実施している。
竜の頭に登るためには、長さ10mのはしごを使う。1人が地上に残って警備を担当し、残り3人のスタッフが竜の頭に入って、内部に設置された設備のメンテナンスを行う。噴水装置となるスプリンクラーは、竜の口から正面に向けて設置されている。一方、噴火装置はより複雑な仕組みになっているため、点検とメンテナンスにはさらに時間がかかるという。
スタッフはここで、キャビネットを開いて配電システムを点検した後、エアコンプレッサーや排水ポンプ、発電機、防火システムなどが正常に稼働しているか確認する。メンテナンス作業は、早ければ30分、長い場合は数時間かかることもある。点検が終わると、スタッフが降りてきて、竜の頭の試運転を行う。
T氏は、「試運転は日中に行うので、噴水すると通行人が濡れてしまうため、噴火のみを3回行いました」と話した。金・土・日の本番に向けて、完璧な整備ができたことを確認すると、スタッフらは現場を後にした。
T氏によると、夜間の噴火パフォーマンスは3度行われ、それぞれ9回ずつ火を噴く。続いて、噴水パフォーマンスがこちらも3度行われ、それぞれ4回ずつ水を噴くことになっている。一晩のパフォーマンスで重油45Lと水5m3を使用する。
ロン橋のパフォーマンスについて、よくある質問として、「ロン橋が噴く水は、ハン川の水ですか?もしそうだとしたら、衛生面はどうなのでしょう?」というものがあるが、これについてT氏は、「使っている水は生活用水なので、衛生面は保証されており、人体にかかっても影響はありません」と回答した。