ダナン:火と水の噴射で人気のロン橋、地元紙が内部を取材

2023/11/04 10:39 JST配信

 南中部沿岸地方ダナン市を流れるハン(Han)川に架かり、竜をイメージしたデザインで同市のシンボルにもなっている「ロン(Rong=竜)橋」。週末には、火と水の噴射ショーも催され、大勢の地元住民や観光客で賑わう人気の観光スポットだが、その内部はどうなっているのだろうか。

(C)thanhnien
(C)thanhnien

 タインニエン(Thanh Nien)紙の取材班は今回、ロン橋のメンテナンスを担当する会社の作業に同行する機会を得て、気になる竜の頭部分に入り、取材することができた。同社エンジニアのT氏によると、毎週金曜日の午後にメンテナンスを実施している。

 竜の頭に登るためには、長さ10mのはしごを使う。1人が地上に残って警備を担当し、残り3人のスタッフが竜の頭に入って、内部に設置された設備のメンテナンスを行う。噴水装置となるスプリンクラーは、竜の口から正面に向けて設置されている。一方、噴火装置はより複雑な仕組みになっているため、点検とメンテナンスにはさらに時間がかかるという。

 スタッフはここで、キャビネットを開いて配電システムを点検した後、エアコンプレッサーや排水ポンプ、発電機、防火システムなどが正常に稼働しているか確認する。メンテナンス作業は、早ければ30分、長い場合は数時間かかることもある。点検が終わると、スタッフが降りてきて、竜の頭の試運転を行う。

 T氏は、「試運転は日中に行うので、噴水すると通行人が濡れてしまうため、噴火のみを3回行いました」と話した。金・土・日の本番に向けて、完璧な整備ができたことを確認すると、スタッフらは現場を後にした。

 T氏によると、夜間の噴火パフォーマンスは3度行われ、それぞれ9回ずつ火を噴く。続いて、噴水パフォーマンスがこちらも3度行われ、それぞれ4回ずつ水を噴くことになっている。一晩のパフォーマンスで重油45Lと水5m3を使用する。

 ロン橋のパフォーマンスについて、よくある質問として、「ロン橋が噴く水は、ハン川の水ですか?もしそうだとしたら、衛生面はどうなのでしょう?」というものがあるが、これについてT氏は、「使っている水は生活用水なので、衛生面は保証されており、人体にかかっても影響はありません」と回答した。

 

[Thanh Nien 08:59 30/10/2023 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 南中部沿岸地方ダナン市建設局は、辰年の2024年を祝う市内各地のフラワーロードで設置された竜のモニュ...
 南中部沿岸地方ダナン市を流れるハン(Han)川に架かり、竜をイメージしたデザインで同市のシンボルにも...

新着ニュース一覧

 南中部地方ラムドン省で豪雨に伴う洪水被害が発生している。旧ビントゥアン省のエリアを中心に大規模な...
 国会は3日、緊急事態法を賛成多数で可決した。同法は6章36条から成り、2026年7月1日に施行される。 ...
 ハノイ市バーディン街区ドックラップ通り1番地(1 Doc Lap, phuong Ba Dinh, TP. Ha Noi)の国会議事堂内...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げ...
 建設関連の外国人材と企業とのマッチングプラットフォーム「カダ(GADA)」を運営する韓国のワークスメイ...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループは、
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ホー
 東北部地方ランソン省警察は3日、ドアン・バン・サン容疑者(男・57歳)を殺人容疑で逮捕したと発表した...
 南中部地方ダナン市アンハイ街区で建設中の新都市区案件「キャピタル・スクエア3(Capital Square 3)」...
 文房具やオフィス家具の製造・仕入れ・販売を手掛けるコクヨ株式会社(大阪府大阪市)は、地場大手文房具...
 ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを...
 ベトナムでは自然災害が頻発しており、1~11月期の自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済...
 VIETJOベトナムニュースが11月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:有名女...
 東京で4日、第1回日本・ベトナム外務・防衛次官級協議(次官級2+2)が開催された。この協議は、4月に行わ...
 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は1日、ベトナムにおいて、新型ミッドサイズスポーツ用多目的車(SU...
トップページに戻る