ハムギー帝の遺品、子孫がフエ遺跡保存センターなどに寄贈

2024/10/31 05:01 JST配信
  • 5代目の子孫からハムギー帝の遺品を受領
  • 漢字書籍、木製脚付き盆、喫煙パイプ
  • ハムギー帝の絵画作品、11月に展示予定

 北中部地方トゥアティエン・フエ省のフエ遺跡保存センター(HMCC)と同クアンチ省カムロ郡人民委員会は25日、阮(グエン)朝(1802~1945年)第8代皇帝ハムギー(咸宜)帝(在位:1884~1885年)の5代目の子孫であるアマンディーヌ・ダバット(Amandine Dabat)氏からハムギー帝の遺品を受領した。

(C) dantri
(C) dantri

 遺品は3冊の漢字書籍セット、螺鈿を象嵌した木製の脚付き盆、喫煙パイプの3点で、書籍セットと木製脚付き盆はHMCCに、喫煙パイプはカムロ郡に寄贈された。

 HMCCによると、遺品はダバット氏から駐フランス・ベトナム大使館に届けられ、ベトナム美術博物館の職員がフランス出張の際に持ち帰った。その際、1878年ごろに初めて展示され、その後は展示される機会が少なかったハムギー帝の絵画作品も持ち帰った。この作品は、11月にベトナム美術博物館で展示される予定だ。

 HMCCの幹部は、ハムギー帝の遺品受領活動は単に遺品の保存というだけでなく、民族の歴史的価値の尊重という点でも非常に重要な意義があると述べた。また、遺品の本国への帰国は、若い世代にとって、祖国を愛したハムギー帝への称賛と理解を深める機会になるとの認識を示した。

 ハムギー帝は、フランス植民地時代の1885年にフランスへの武装蜂起を呼びかけたが、その後フランス軍に捕らえられた。1889年にアルジェリアに配流され、1944年に同地で死去した。

[Dan Tri 19:44 25/10/2024, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市のベトナム美術博物館は12日、阮(グエン)朝(1802~1945年)第8代皇帝ハムギー(咸宜)帝(在位:18...
 阮(グエン)朝(1802~1945年)第8代皇帝ハムギー(咸宜)帝(在位:1884~1885年)の子孫であるダン・バン・...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る