- 中国で流行のヒトメタニューモウイルス
- ホーチミン市でも23年と24年に感染例確認
- せきや鼻水などの呼吸器症状を引き起こす
ホーチミン市保健局は7日、中国で流行している呼吸器感染症の一種であるヒトメタニューモウイルス(HMPV)について、同市でも2023年と2024年に子供の患者の感染例を確認したことがあると発表した。
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HMPVはせきや鼻水などインフルエンザのような呼吸器症状を引き起こすウイルスで、2001年に発見された。
2024年におけるホーチミン市の呼吸器感染症の発症件数は月あたり1万6000~1万8000件だった。市内の医療施設では、発症件数の急増や重症化例の数に異常な変動はみられなかった。
2024年7月~12月にホーチミン市熱帯病病院に入院した肺炎患者103人(小児56人、成人47人)のうち、HMPVが原因の割合は小さく、小児では12.5%程度に留まり、ライノウイルス(44.6%)、RSウイルス(41.1%)、A型インフルエンザウイルス(25.0%)を大きく下回った。